CV (English)
[平成１６年３月より現在 京都大学大学院生命科学研究科 教授 ]
ゼニゴケやシロイヌナズナなどのモデル光合成生物を用いた植物細胞の生長の基本原理解明を目指した分子遺伝学的研究。植物における光の認識とシグナル伝 達の研究。有性生殖プログラムとその誘導機構。半数体植物の分子遺伝学。
現在は、進化上の位置付けの重要性と半数体であることの遺伝解析の利点から、ゼニゴケが植物の分子遺伝学研究の材料として極めて有望であると信じて、実験基盤の整備にも力をいれている。（アグロバクテリウムを用いたゼニゴケの高効率形質転換、相同組換えによる遺伝子破壊、誘導発現系、ゼニゴケ遺伝地図、ゲノム解析、光応答変異体単離、オーキシン信号伝達変異体単離、概日リズム変異体単離など）
[平成７年４月より平成１６年２月 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 助教授]
フィトクロム発色団生合成に関する研究。植物の光受容と信号伝達の分子機構に関する研究。フィトクロム発色団改変の生理応答解析。植物発生の基本原理、 特に、茎頂分裂組織の分化と維持に関する研究。
[平成６年４月より平成７年３月 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科助手]
植物発生に関する研究を開始。***新設の大学院大学。新しい環境にわくわくしていた！
[平成４年１１月より平成６年３月 京都大学 農学部 助手]
形質転換手法を利用した誘導変異体作成。シロイヌナズナ均一化cDNAライブラリーを利用したディファレンシャルスクリーニング系の開発。
[平成元年６月より平成４年１０月 ハーバード医大遺伝学科・マサチューセッツ総合病院分子生物学部門 **博士研究員]
シロイヌナズナゲノムの物理地図作成。シロイヌナズナ突然変異体の原因遺伝子のポジショナルクローニング手法の開発。hy変異体に注目。
**1980年代に外部資金でMolecular Biologyの部門をつくり、医学研究だけでなく、シロイヌナズナ・酵母・ショウジョウバエ・線虫などの分子遺伝学拠点を整備していた。病院の部門であ るが、医療ではなく基礎研究者の集まりであった。その裁量の大きさと、ポストドクがラボの中心となり研究が進む仕組みにカルチャーショックを受ける。
[昭和63年４月より平成 元年 ６月 日本学術振興特別研究員]
*大学院生のときに葉緑体ゲノム解析を世界に先駆けて完了して、全体を眺めることや基本情報としてのゲノムの大切さに感動する。またトランススプライシングや遺伝子クラスター内の逆鎖にコードされる遺伝子の発現制御など、偶然の発見からどんどんと面白くなるところで分子生物学をつかった生物学研究の魅力にハマる。一方で、DNA/RNA/タンパク質のみの解析にある種の限界も感じで、突然変異体を使った機能解析に憧れる。
学歴
京都大学大学院農学研究科博士課程修了（農学博士、平成元年3月）
CV
Takayuki KOHCHI
Professor
Laboratory of Plant Molecular Biology,
Division of Integrated Life Science
Graduate School of Biostudies,
Kyoto University, Kyoto 606-8502, Japan
Telephone: +81-75-753-6389
Fax: +81-75-753-6127
E-mail: tkohchi<at>lif.kyoto-u.ac.jp
Degree: PhD (Doctor of Agriculture), Kyoto University, 1989
Education:
Undergraduate education: Faculty of Agriculture, Kyoto University, 1980-1984
Graduate study: Graduate School of Agriculture, Kyoto University, 1984-1989
(Thesis title: Gene organization and expression of chloroplast DNA from the liverwort Marchantia polymorpha)
Employment:
1989-1992 Research fellow, Department of Genetics, Harvard Medical School and Department of Molecular Biology, Massachusetts General Hospital, Boston, MA, USA
1992-1994 Assistant Professor, Faculty of Agriculture, Kyoto University
1994-1995 Assistant Professor, Graduate School of Biological Sciences, Nara Institute of Science and Technology (NAIST)
1995-2004 Associate Professor, Graduate School of Biological Sciences, Nara Institute of Science and Technology (NAIST)
2004-present Professor, Graduate School of Biostudies, Kyoto University